中華ダックスのスプロケット交換～ハイギヤード化で快適ライドを目指す～

電装系以外のところは相変わらず元気に走っている中華ダックスなのだけど、前々から少し気になっているところがあった。それはギア比。

125ccのロンシンエンジンを積んでいて、これがなかなか良いパワーをだしてくれるのだけど、それに対してギア比がショート気味。1速2速はほぼ発進でしか使わず、町中はほぼトップの4速ホールド。交差点は3速で曲がれる。60km/hで走るとエンジンの回転数が少し高めで、ちょうどこのあたりに共振点があるらしくかなりビリビリする上、マフラーも相まって少しやかましいのは頂けない。

というわけでスプロケを交換する。

何丁のスプロケットがついているかは個体によるらしい

中華ダックスが手元に届く前に、販売元のミニモトに「何丁のスプロケがついているのですか？」と問い合わせた事があるのだが、返答は「物によるのでわかりません」だった。工場ではその辺に置いてあるスプロケを適当に選んで取り付けているということなのだろうか？さすがはキットバイク、組み立てに対する根本的な考え方が違う。

というわけで事前に見てみたところ、僕の中華ダックスには

• ドライブ（エンジン側）：16丁
• ドリブン（リアタイア）：32丁

が取り付けられていた。二次減速比はちょうど2.00ということだ。

というわけでキタコの420スプロケットを購入。

• ドライブスプロケット：モンキー用17丁
• ドリブンスプロケット：カブ用30丁

をチョイス。モンキー系のドリブンスプロケットはボルト3本で止まっているが、中華ダックスは4穴なのでカブ用ではないかと思って選んでみた。これに変えれば二次減速比は1.76まで下がる。

スプロケット交換

前後のスプロケを外すので、まずはリアタイヤを取り外す。外し方はタイヤ交換の記事を参照。

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2021.02.08

ドリブンスプロケットは4本のボルトで止められているだけなのだが、これがなかなか高トルクで締められていた。緩むと危ないからガッツリ締めているのだろう（と思いたい）のだが、締めすぎて若干ネジ山が傷んでいた。ネジロック剤を使わないあたりがさすが中華、一味違う。

ドライブスプロケットにアクセスするためにはまずジェネレーターカバーを外す必要がある。ボルト3本で止まっているだけだが、下2つは微妙に工具が入りづらいので手間。

フロントスプロケットはボルト2本で止まっているだけ。廻り止めをかますか、インパクトドライバーで外せば簡単に取れる。

この機会にスプロケやチェーン、汚れやすい部分を灯油で掃除。チェーンを洗った途端にめちゃくちゃ鉄粉が出てきた。このチェーンやたら伸びるのが早いので、根本的に粗悪なんだろうなぁ…。念の為チェーンラインも確認したが、問題はなかった。新品チェーンは用意してあるので近々交換したい。

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ドリブンスプロケット何用かわからない問題

外したドリブンスプロケットと用意したスプロケットを並べてみたのだが、あることに気がついた。

・・・用意したスプロケット、中華ダックスには付かない。

用意したカブ用のスプロケットは取り付けボルトのPCDが92mmなのに対し、中華ダックスは82mmぐらいだった。なんとなく手元にスプロケが届いた段階でなんか違うような気がしていたのだが、まさか違うとは…。ミニモトから中華ダックス用に30丁と35丁のスプロケットが販売されているのだが、値段も送料も高くてケチったのが裏目に出てしまった。

しかし中華なので何かしらのスプロケットが流用されていると思うのだが、この420サイズでPCD 82mmのスプロケットが何用なのか？ご存じの方がいらしたらコメントをいただけると嬉しい。

ドライブスプロケットだけ交換

仕方がないのでドリブンスプロケットは元に戻す。鬼トルクで締めるのは良くないので、僕はネジロック剤をちゃんと使っておいた。

ドライブ側は完全にポン付け。ただ17丁だとスペース的にかなりパツパツになるので注意が必要。

チェーンはそのまま使っても調整の範囲内に収まった。これで

• ドライブ：17丁
• ドリブン：32丁

となり、二次減速比は1.88に下がった。

丁度いいギア比で快適に

実際に走ってみたところ、これが絶妙に丁度いいギア比に思えた。加速感がマイルドになったのはもちろんだが、2速3速が割と実用域になってきた。山道だと3速を使う頻度が上がったものの、これまでと違いエンジン回転数が抑えられるのでそこまで騒がしくないし、ちょうどパワーバンドで走れるので運転が楽。平地でも4速60km/hで巡航する時の快適性が向上し、ビリビリとした振動がだいぶ減った。もしかするとドリブンスプロケットを30丁にしたらハイギヤード過ぎたかもしれない。

追記：リアスプロケットを30丁に変更

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2024.08.11