DAXにガソリンタンクを増設!Gクラフトのサブタンクでツーリングの安心を増やしたい

カスタム

本家ダックスもそうだが、中華ダックスの燃料タンクは容量が2.5Lしかない。これまで走ってみたところ、この125ccの中華ダックスはおよそ40km/L前後の燃費で走るので、だいたい100kmぐらいの航続距離があるとみていい。

…が、当然このバイクに燃料計なんて無いし、いざリザーブに切り替えたときには残り燃料は数百mLしかなく、20km走れるかどうかといったところ。山の中だと次のガソリンスタンドまで20kmなんてザラなので不安でしょうがない。

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DAXにサブタンクを付けてガソリン容量を増やしたい

リアフェンダーの上にかっこよく取り付けたかった

この手の悩みはDAX乗りならみんなあるらしく、容量が1L前後のサブタンクがいくつか売られている。

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ただその多くがフレームの右か左かに取り付けるもの。僕はこのダックスをなるべくシンプルに仕上げたいので、できればぱっと見で見えない位置に取り付けたい…。

そう、例えばこの、グラブバーとリアフェンダーの隙間とか。ここにサブタンクが収まったらかっこいい。

そのためにはなるべく細い燃料タンクが必要。こういうサブタンクは正直ほとんど種類がないので、どれがベストかかなり悩みながら選んだ結果…、

Gクラフト製のサブタンクを購入。サブタンクとしては一番値段が高かったので結構悩んだけど、目的のためには仕方がない。さっそくあてがってみるか。

………

……………これは無理だな。

付かないことも無いが、そのままだとグラブバーが取り付けられない。二人乗りしないので無くてもいいのだが、駐車時などに地味に便利なのと見た目的にもグラブバーを外したくはない。

またこのキットバイクはシャリー用の前後フェンダーが流用されており、リアフェンダー上に配線を通す突起があるのだが、これがまぁなかなかに邪魔。リアフェンダーの位置を3cmほど下げればいけそうだが、今度はローダウンスタイルが故にサスペンションがストロークした際にリアタイヤがフェンダーに擦る。

うーん…今回は普通に取り付けるか…。それだったら安い中華タンクにすればよかった…。

サブタンクコックをワンウェイバルブで代用

サブタンクを取り付ける場合は、元々燃料タンクから2本出ている燃料ホースの内のメイン配管を潰して、リザーブをメインに変更、そしてサブタンクの燃料配管をコックのリザーブに繋ぐ、というのが一般的な方法。

ただリザーブ切替が出来る2wayコックの場合、コックをOFFにするとリザーブとメインが繋がる仕様になっている。メインタンクとサブタンクの取り付け高さに差がある場合、サイホンの原理によって油面が低い方にガソリンが流れていき、最悪の場合キャップからガソリンがあふれてしまう。これを防ぐためにサブタンクに1wayのコックを付けるのが一般的だ。コックをリザーブにして、サブタンクのコックを開くことによってサブタンクの燃料が使える状態になる。

…でもコックが複数あるのってかっこ悪くない?締め忘れてガソリンが溢れたら嫌だし、もうちょっとスマートにしたい。

というわけで、今回はメインタンクとサブタンクの配管にワンウェイバルブを噛ませて燃料の逆流を防止してみる。これなら操作するコックは一つだけ。

今回は中華のアルミ製ワンウェイバルブを用意した。内径6mmのホース用で、商品説明にはガソリンにも使えると書いてあった。物によってはガソリンには使えないので注意が必要。Aliexpressで購入時は一個80セントぐらいだった。

またついでに燃料ホースは全て日本製(NTB)のホースに変更する。内径5.3mm、外径10.3mmの物を用意した。純正ホースより少し太いのでホースクリップがちょっときついが、ギリギリ使えた。

Gクラフトのサブタンクを取り付け

というわけでGクラフトのサブタンクを中華DAXに取り付けていく。

ダックスのタンクを取り出したら、

メインをホースを折りたたんで潰し、リザーブの直下にワンウェイバルブをかましてホースを伸ばした。

各ホースは抜け防止のためにタイラップでしっかり縛る。

Gクラフトのサブタンクはフレーム側面、バッテリーケースと燃料タンクの蓋を止める穴に共締めする形になっている。

共締めするだけなので簡単。元のボルトだと短くてギリギリなので、M6-15mmのボルトを用意するとちょうどいい。サブタンクにも固定用ボルトが付属されていたが、ちょっと長かった。

サブタンク用の燃料配管にもワンウェイバルブを噛ませたら、

あとは綺麗にホースを取り廻すだけ。

ワンウェイバルブの位置調整が必要だった

この状態で両タンクに少しガソリンを入れてみたところ、ワンウェイバルブはきちんと機能し、コックをOFFにしても燃料タンク間でガソリンが移動することはなかった。狙い通りの動作をしている。ただ、メインタンクからは問題なかったが、サブタンクからのガソリンがうまく送れらない現象が発生した。どうやらワンウェイバルブの抵抗が若干あるせいで、うまく燃料が送られないようだ…。燃料ポンプや負圧で吸ったりせず、ただガソリンが重力で落ちているだけなので、ちょっとした抵抗がこういうトラブルを起こすのか…。

なのでワンウェイバルブがほぼ垂直を向くように、サブタンク直下にバルブ位置を変更。こうしてみたら問題なく燃料がキャブまで届き、サブタンク内の燃料を最後まで使えるようになった。

スリムな燃料タンクで快適!だが…

このGクラフトのサブタンク、値段は高いが造りはめちゃくちゃ丁寧だし、ボルトオンだし、細身なので乗車時に足が当たったりせず、乗っている限り全く存在を意識しなくていいのは素晴らしい。

あたるかな~と思っていたシートの鍵もギリギリでかわしてくれた。この辺はキットバイクだと色々仕様が異なることもあるだろうから偶然かもしれないが。ただ…、

仕方がないとは思うが、シートが締まっている状態でも蓋を開け閉めできてしまう…。いたずらされないことを祈るしかない。

航続距離140kmにUP!

これで燃料タンクが1L増えたので、航続距離が140kmにアップ!これでも心もとない数字ではあるが、サブタンクに切り替えた後にガソリンスタンドを探しても十分たどり着けるはずなので、元に比べればツーリング時の安心感は全然違う(車体そのものの安心感がゼロというツッコミはNG)。遠出しなきゃ。

コメント

  1. 絵でたぁー より:

    ひゃつかいだん様

    初めまして、大変有益な情報を紹介されていてありがとうございます!

    一つ 質問させて頂きたいと思いますが、
    増設されたサブタンクの取付位置がメインタンクより低いとの事ですので、
    サブタンクからの配管にワンウエイバルブを入れる理由は理解できるのですが、
    メインタンクからの配管にもワンウエイバルブを入れた訳を教えていただきたいと思います。

    ぶしつけな質問ですが、よろしくお願いします。

    • 絵でたぁーさん
      メインタンクにワンウェイバルブを付けた理由はサブタンクに付けた理由と同じです。
      メインタンクの油面がサブタンクより低いときにコックを閉めると、サブタンクからメインタンクにガソリンが移動するのを防ぐためです。

      ただこの取り付けたワンウェイバルブは燃料が出づらくなるトラブルもあったので現在は撤去し、コックを閉めないことで対応しています。

  2. 絵でたぁー より:

    ひゃつかいだん 様

    早速の回答をありがとうございます!

    取付けられているコックのレバー切り替え構造の関係だったのですね。

    ありがとうございました!