なんだかんだで我が家に中華ダックスがやってきたので、開封して組み立て、初期整備まで一気にやっていく。なお、僕はバイク屋でもなければ、このバイクを誰かに販売する予定もないので、初期整備は必要最小限(目に見えてやばそうなところがないかチェックするぐらい)にとどめる。何か壊れたらその都度直せばよいでしょうというスタイル。
中華キットバイクを開封
どうにかこうにかして我が家のガレージに降り立った中華キットバイクを開封していく。
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かぶさっているだけの段ボールをはぎ取ると…
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鉄枠が出現。左上にショートパーツが入った小さい段ボール箱が括られているので外す。
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鉄枠は16か所が14mmの六角ボルト&ナットで止まっているので、これをインパクトレンチで順序外していく。これを手でやるのはしんどい。
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鉄枠を組付けていたボルトの長さがバラバラで妙に汚いのが、これからのバイクライフを期待させてくれる。長い方が楽だろうから長いボルトで統一すればいいのに…。
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さらに各部はワイヤーで鉄枠にくくられているので、これもワイヤーカッターなりニッパーなりを使って外す。車体に傷が入らないようにチューブで保護されているのが好感度高い。
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鉄枠とワイヤーを外してビニールをはぎ取ったら、ようやくバイクの全容が見えてきた。あとは灯火類やメーター、レバー、フレーム、シートなどに巻かれている保護材を外せば開封作業は終了。とりあえずオイル漏れなどの跡は無かったので一安心。
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ショートパーツ箱の中には左右のミラーや鍵はもちろん、オイルクーラーやキャッチタンク取り付けにより外されたエンジンパーツ、そして小さいステップまで付いてきた。
キットバイクの組み立て
ミニモト販売のキットバイクは物によって梱包状態が違うらしいが、このダックス風バイクは比較的完成に近い状態で届いた。ただちょっとやることはあるので、組み立て作業を行っていく。
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とりあえずクルクルハンドルを持ち上げて、乗車できる状態にする。クルクルハンドルはガタ無く固定された。クラッチ側のスイッチボタンだけきちんと留まっていなかったので、裏からネジを締めて固定。クラッチレバーが凄まじく重たいのは一旦スルーする。
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付属のミラー(超ちゃち)を取り付ける。左右で逆ネジになっているので注意。ちなみに右ミラーの可動域が凄まじく狭く、全く後ろが見えない仕様だった。そのうち変えよう…。
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シート下にバッテリーが収まっているので、一旦取り出してみる。KAGEとかいう見たことも聞いたこともないブランドのバッテリーだが、シールドバッテリー(多分)なのが嬉しい。
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ショートパーツ群の中にバッテリー端子を留めるボルト&ナットが入っていた。普通このナットって鉛で出来てるはずなのだけど、メッキされた鉄ナットだった。面白いのでそのまま使ってみる。
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見たことないレベルで細いバッテリーケーブルを留めてカバーをかぶせ、付属のゴムバンドで押さえたらバッテリーはOK。プラスケーブルの根元に巻かれてるビニールテープが気になる…。バッテリーは充電せずに使ってみたが、特に問題は無さそうだった。
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試しにプラグを外してみたら、これまた見たことないブランド(TORCH)の7番が付いていた。電極を見るとわずかに焼けているので、どうも始動確認ぐらいはされているらしい。
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メーターも届いた状態で1.4kmになっていたので、もしかしてちょっとぐらい動かして確認とかしてるんだろうか…?
あとはタイヤに空気を入れれば組み立て作業としては終了。
初期整備作業
ちょこちょこっとした整備は面倒なので、まずはエンジンをかけて自分のテンションを上げておく。
キャブ調整したらなんとエンジン一発始動
レギュラーガソリンを入れ、コックを開き、何回かキックして燃料を送ったら、キーON、ついにエンジン始動!
………………………かからない。
かかりそうでかからないギリギリの感じなので、おそらくキャブセットがおかしいだろうと推測。
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で、キャブを見てみたら、エアスクリュー(なぜかキャブの下面にある…)が40分しか開いてなかった。そりゃかからんわと1時間半開ける。
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ついでにニードルを確認したところ、クリップが下から2番目に設定されていた。ここをあえて濃いめにする理由もないので下から3番目(真ん中)にしておいた。
キャブ調整だけしてキックすると、なんと一発始動!もっとエンジンがかかるまで苦労すると思っていただけにビックリ。
その他の整備
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エンジンがかかればヘッドライトが点灯できるので、光軸を合わせたらヘッドライトを固定。ウィンカーの角度も調整して、灯火類がキチンと作動することを確認すればOK。
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アクスルやブレーキ、ハンドル周りにエンジン、その他取れたらヤバイものを一通り締まっているか点検。特別に緩んでいるボルトは無かったが、緩めてないのでオーバートルクで締まっている可能性は十二分にある。そのうち直していくつもり。
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ありとあらゆる摺動部にこれでもかといわんばかりにグリスが塗られているのに、なぜかチェーンはカラッカラ…。一番重要なはずなのに…。
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AZのバイク用チェーンルブB1-010を刺しておいた。
オイル交換
販売店のミニモト曰く「入ってるオイルは動作確認用だからオイル交換をしろ」とのことなので、エンジン始動が確認できた後にオイル交換をしておく。
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車体下を覗き込んで車体の右側にあるのがオイルドレンボルト。ここからオイルを抜く。
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抜いたオイルがこちら。噂で聞いていた「サラダ油並みのオイル」よりは幾分マシに見えるが、なんか微妙に黄緑色ですでに若干鉄粉混じり。ほぼ新油のはずなのに消泡スピードも悪いので、このオイルは使わない方がよさそう。
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ドレンボルトはミニモトのマグネット付きアルミドレンボルトに変更。しばらく鉄粉が出ると思うので気休めに装着。
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オイルはAZの一番安いバイク用エンジンオイルMEO-011を用意した。オイル交換時の油量はこのモデルの場合720mLとのこと。オイルクーラーレスのモデルは650mLと記載されているので、もうちょっと入れてもいい気がする。
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オイルフィラーはここ。キャッチタンクのホースが繋がっているので、ホースバンドを緩めてからフィラーキャップを緩める必要があるのがちょっと手間。キャッチタンクなんていらないだろうと思っているのでそのうち撤去したい。…そもそもヘッドとクランクから取ったブローバイをフィラーに戻してる取り回しが謎過ぎる…。
組み立て時に見つかった不具合等
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- 塗装が雑。垂れてるところや、ボルトの組付け時に剥がれた箇所がある(タッチアップした跡もある)。爪を立てると剥がれる。メッキも弱そう。グリスの上から塗装されている部分もあった。
- クラッチレバーがすごく硬い。クラッチワイヤーに注油されていないのと、クラッチ側のケーブルの角度がおかしい。そのうち直す。
- ギアが硬い。走ってどうなるかチェック。
- フロントフォークがほぼストロークしない。最初あまりにも硬いのでリジッドなのかと思った。
- 右ミラーがうまく角度調整できないので後方確認できない。
- 燃料タンクの中が錆びてる。
【追記】右ミラーの角度調整はブレーキレバーの取り付け角度を調整することで解決。
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組み立て時に見つかった不具合はこんなところ。塗装が雑なことについては織り込み済みだったので問題ないし、他の部分に関しても致命的な問題はない。
…そう、致命的な問題は今のところないのだ。それがすごい。当然オイル漏れとか燃料漏れとかするんだろうと思っていたのに全くないのだ。ホイールもハンドルもガタ無くスムーズに動く。期待が低すぎたのかもしれない。
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気になるところはこれから直していくとして、次は公道デビューを果たしたい。果たしてほぼ買ったままの中華ダックスはどんな走りをするのか…。
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