個人的にあまりごちゃごちゃしているバイクは好きじゃない。見た目はレーシーでかっこいいとは思うが、整備性が良くないのが気に入らない。
そもそもサーキットを走るわけでもない中華製の横型エンジンにブローバイのキャッチタンクなんて不要。取り外してしまおう。
中華ダックスからキャッチタンクを取り外す
ブローバイはヘッドとクランクから取り出され、キャッチタンク内に溜まったブローバイオイルはフィラーに戻るようになっている(緑)。キャッチタンクは燃料タンク上部のカバーと共締めされていて、大気開放のホースがグラブバーにタイラップで固定されている。
クランクケースのブローバイホースだけはどうしても燃料タンクを外さないと作業できないので、燃料タンクは外しておく。
ヘッド側の取り出し口は、ホースバンドを緩め、17mmのスパナでアルミの取り出し口を緩めればOK。
オイルフィラーの戻り口も同様。
クランクケースのホースは、ホースバンドを緩めてホースを引けば取れる。
無事にキャッチタンクが取り外せた。
ちなみにキャッチタンクを止めるステーのボルトが当たって、フレームの塗装が剥げていた。これが中華の味。
キャッチタンクレスにするため、ブローバイホースを新設する
車体購入時に付属していたフィラーキャップとヘッドキャップに、キャッチタンクに付いていたパッキンを移植。
ヘッドキャップとフィラーキャプを取り付ける。
クランクケースのブローバイ取り出し口がこのままではフレームの中に向いてしまっているので、どうにかする。ロンシン125ccエンジンのブローバイ取り出し口は外径が8mmなのだが、近所のホームセンターには内径9mmの耐油ホースしかなかったのでこれで対処。長さは50cmぐらいあると作業しやすい。
ブローバイ取り出し口にホースを刺して、タイラップで固定する。
反対側はフレームに空いている穴から出して、リアフェンダー裏で適当な長さにカットする。
…ブローバイが大気開放になっているが、友人に確認してもらった限り現行型のカブでもここは大気開放らしいので、元ネタに準じさせてもらった。そもそもインテークに戻そうにも今のままだと戻せない。ここからオイルが出たらリアタイヤに掛かって滑りそうだが、どうも普通に乗っていればここからオイルなんてほぼ出ないらしい。この後しばらく走って確認してみたが、オイルが出た形跡はなかった。
ちなみにこのホースに排出方向にワンウェイバルブを付けるとクランクケースの内圧コントロールバルブになる。
ちなみに:キャッチタンク、意味無さそう
外したキャッチタンクの方も見てみたが、オイルが出たり溜まったりした形跡はゼロ。代わりにフィラー側に入荷したオイルが少量付いていた。このキャッチタンク、オイルが大気に触れる部分を無駄に増やしているだけなのでは…。無意味どころか性能劣化に繋がっていそうなので、ファッション以外では付けない方が無難かも。
これでキャッチタンクが無くなったので、見た目もすっきり、整備性も良くなった。
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